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視覚障害・ロービジョンについて

2024.07.01
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こんにちは!
本部スタッフの「O」です。
今回のコラムはロービジョン(低視力)について解説していきます。


視覚障害・ロービジョンとは?

ロービジョン(Low Vision)とは、何らかの原因により視覚に障害を受け「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が 狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指します。※1

ロービジョンはメガネやコンタクトレンズでの視力矯正が難しく、日常生活に不都合な場面が生じます。
1人ひとりで不都合になる場面は変わってきます。
(※1:国立障害者リハビリテーションセンター病院より)

1.視覚とは

視覚とは、ものを見る能力のことをさします

視力:ものを見分ける能力
視野:ものが見える範囲
色覚:色を見分ける能力
私たち人間の眼は、視力、視野、色覚の3つの視覚情報でものを見ていますが
眼球、視神経、脳(視中枢)のどこが障害されても視覚障害になります。

2.視覚障害とは

視覚障害もロービジョンも、「見え方に異常があって、日常生活を送るうえで何らかの支障をきたしている状態」です。

視覚障害は「失明」も含み、ロービジョンは「失明」に至る前の視覚の低下した状態を指します。
視力や視野に障害があり、生活に支障を来している状態を視覚障害といいます。

弱視(視力が充分にでない状態)も視覚障害の1つとして挙げられますが、弱視とは、一般的に視力低下の原因が視覚に関係する脳の発達によると考えられる状態を指すことから小児期での対応が必要な状態です。
弱視については、また別の機会にご紹介します。

3.日本における視覚障害の原因となる病気

視機能障害をきたす主な眼疾患
・緑内障 
進行すると視野が欠け、視野が欠ける範囲の広さや欠けてくる箇所によっては、明るい場所でさえ物がかすんだり薄暗く感じたりします。そうなると暗い場所ではさらに見づらくなり、暗所や夜間の視力低下が顕著になります。

・糖尿病網膜症
進行すると視力や視野の障害を発症し、明るいところ暗いところに限らず物の見えにくさを感じます。

■見え方の変化(右目のみ表示)



・網膜色素変性症
見える範囲が周辺から中心に向かって狭くなる「視野狭窄」が起こります。網膜色素変性症は悪化するにつれて視野は狭くなり、中心部10度以内が障害されると視力が低下して最終的には光を失うこともあります。


・黄斑変性
加齢黄斑変性の自覚症状は「視力低下」と「変視」です。



以上が主な眼疾患です。

次回は視覚補助の道具の紹介と弱視について解説していきます。


コラム監修者  岡部 信孝
1級眼鏡作製技能士
公益社団法人 日本眼鏡技術者協会 東京ブロックリーダー